Friday, July 31, 2015

【COFFEE BLOG / Ethiopia vol.5】

エチオピアに関する記事は、今回でひとまず終了ですが、また新たな情報があれば随時アップデートしていきたいと思います。


今回ご紹介する現地での改善プロジェクトはより国民の生活や経済に直結する農業に関する2つを取り上げることにします。

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さて、世界的に人の生活行動を中心に考え、そこから問題解決を図るHCD(Human Centered Design)と呼ばれる考え方をもとにプロジェクトを推進している団体IDEO.orgがアメリカに存在しています。まずはこの団体が現在取り組んでいるエチオピアのプロジェクトをご紹介させていただきます。

Building a Low-Cost Teff Seed Planter

エチオピアの代表料理インジェラの原料となるテフの低コスト種まき機開発プロジェクトです。


慣習的で無作為な種まきでは、機械的なプロセスに比べ、最大10倍近くもの種が
使用されていたが、コントロールすることにより必要な種(費用)が軽減でき、
農業従事者の利回りをよくするというものです。
エチオピアでは地域、時期により土壌が多様に変化します。伝統的に雨季に種まきがおこなわれているため、土壌は非常にやわらかく、農家の人々は簡単に種が水で流されてしまうからより多くの種をまいておかなければいけないと考えています。
しかしながら、実際のテフの成長はより力強く、少量の種でも流されることなく十分に根をはります。そして一列に種を植えることで、根の絡みつきもなく、それぞれが栄養を吸収して成長していくため、無駄がなくなり種の使用量も軽減できます。
エチオピア国内の専門家からの意見によれば、想定では1エーカー当たり1.2トンの収穫量を7トンにまで増やせる可能性があるようです。

プロジェクトチームは、アメリカ本国でのプロトタイプ作成からスタートし、エチオピアでの2度のフィールドワークを通じ、現地の研究者や金物屋とのリレーションも築いています。これらのリレーションを活用しながら現地でのプロトタイプ改良やそのための問題解決の糸口を見つけ、より現地の環境にあったものに仕上げています。
現在、プロジェクトは第2フェーズに入り、チームメンバーの入れ替えもありながら、継続されています。この機械はエチオピアのさまざまな土壌に対応し、最終的にはエチオピア国内で製造され、修繕できる態勢が必要となってきます。

エチオピアには605万人ものテフの生産者がいます。つまりは、このプロジェクトが成果をあげていけば、テフ農業の従事者たちの生活を劇的に変えることのできる、そんなポテンシャルを持っているという事になります。

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続いて、日本が取り組んでいたプロジェクトをご紹介したいと思います。

ベレテ・ゲラ参加型森林管理計画プロジェクト


独立行政法人国際協力機構(以下、JICAとする。)とUCC上島珈琲株式会社の協働で、2003~2006年(フェーズ1)、2006~2012年(フェーズ2)の2期で行われたものです。
エチオピアの南西部に位置するオロミア州ベレテ・ゲラ森林優先地域を対象としたプロジェクトで、森林保全と住民の生活向上(生計向上支援活動)の両立が求められていました。

森林保全については、ベレテ・ゲラ地域にある44の集落それぞれに森林管理組合を設置し、森林管理のルールを制定することで、農地拡大のための違法な森林伐採の管理を相互で行うものです。
また、森林内に自生しているコーヒーでレインフォレスト・アライアンス国際認証を取得し、プレミアム価格での販売を目指し、住民の収入増に伴う森林保全のインセンティブ付けを行った。同時に、農民を対象とした野外教室を開講し、農業技術の改良と農地の生産性向上に向けた教育を行っていました。

このように、本プロジェクトの目的はコーヒーのプレミアム価格での販売や農地の生産性向上が進むにつれて、以前の様な農地拡大を目的とした森林伐採は抑制され、森林を伐採せずに生計を向上させるという仕組み作りを目指したものでした。

また、JICAの支援終了後もプロジェクト(森林管理及び生計向上)の効果が継続するよう、民間企業との連携(環境NGO、日本向けの輸出入を行う商社、日本での販売業者)を進め、認証の取得、生産・品質の管理、マーケティング、輸出という一連の流れをプロジェクトを通してコーディネートされていました。

その後、収穫されたコーヒーはアメリカやイタリアへの輸出も一部行われるようになり、またUCCにおいては継続的に日本での販売もなされている。
加えて、2014年7月~2020年1月での期間でプロジェクトが再度スタート(http://www.jica.go.jp/oda/project/1300501/index.html)し、今回は以前のプロジェクトの対象地から別地域に広げていくことを目的としています。

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今回は、2プロジェクトのみの限られたものになってしまいましたが、その他にもまだまだ知られていないプロジェクトや活動があるかと思いますので、是非ご紹介ください。そして、より多くの方に知っていただき、コーヒーから繋がる世界の一面を皆様と共有できればうれしく思います。

次回は、インド洋を東にわたり、パプアニューギニアについての記事を書いていきたいと思います。

それでは。
Have a nice cup of coffee :)





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